カーAV

パッケージメディアに加えてデジタルラジオなどサラウンドのプログラムが増えてきます。車内はサラウンドを楽しむ絶好の空間です。
カーAVシステム
自 動車内のオーディオシステムは、AM/FMチューナー、CDプレーヤー、アンプを1DINサイズに集約したCDレシーバーと、左右のドアあるいはダッシュ パネルに2個と、ドアあるいはリアトレイに2個の4スピーカーというのが一般的な構成です。チェンジャータイプのCDプレーヤーをトランクルーム等に配置 することも多く見られます。
ナビゲーションシステムが普及し車内にディスプレィが設置されたことと、DVDプレーヤーを組込んだカーAVシステムが普及すると、複数のスピーカーを活 かしてサラウンドやカーシアターを楽しむのは自然の流れです。但し運転中に画像を注視することは禁止されていますので注意してください。

(5.1chサラウンドシステム) 提供パイオニア株式会社
ま だまだサービスエリアは限られますが、試験放送が開始されたデジタルラジオは5.1chサラウンドにも対応しており、プログラムの充実が望まれます。従来 の2チャンネルステレオ音源を5.1チャンネルのような広がりのあるサラウンドサウンドとして再生するドルビープロロジックⅡ方式などもあります。車載用 のミュージックサーバーとして、ナビゲーションシスムと同様にハードディスクドライブ(HDD)の応用や、インターネットによる音楽配信の台頭にともない 新しいスタイルのカーオーディオシステムも登場してきました。
カーシステムの特質
1) ホーム用とカー用では使用環境が全く異なり製品設計に大きな違いがあります。カー用は限られたスペースに収めるためのサイズ制限があります。ダッシュボー ドに納めるには、1~2DINサイズ(DINはドイツ工業規格のこと。1DINは横178mm×高さ50mm、2DINサイズは高さが倍になる)のスペー スの中に色々な機能を入れることが必要になります。スピーカーも車体に直接取り付けするために使用できる口径は限られます。
2)電源電圧はホーム用が交流100Vなのに対し、カー用は直流の12Vであり、車内の電装品の使用状況によって電源電圧が変化しやすく、エンジンのイグ ニッションなどのノイズがラインを通してオーディオ機器に混入しやすいという不利な条件があります。低い電源電圧でもパワーアンプの出力が大きくなるよう に色々な工夫をこらしています。
3)車内空間が限られ、窓ガラスからの反射音の影響などで室内の音響特性が乱れやすく、また運転席など聴取位置が前後左右のスピーカーの中心にはならない などの問題があります。これらの問題の多くはDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を用いて解決しています。車内の音響特性はイコライジング機能によっ てフラットでバランスのよい特性に変えることができます。スピーカーとの距離差で生じた音の到着時間の差を補正するタイムアライメント機能により、車内の どの位置でも自然なひろがり感のある音質が得られるように工夫をしている例もあります。

タイムアライアンス機能により各スピーカーがあたかもバランスの取れた位置にあるように補正されます。
サラウンド再生システム
DVD ビデオのサラウンドサウンドや、DVDオーディオのサラウンドなどの5.1チャンネル再生機器が実装されるようになりました。センタースピーカーはダッ シュボードの上に、また低音補強用スピーカーはアンプ内蔵でトランクやラゲッジスペースに取り付けるタイプなど、設置方法によって選べるようになってきま した。
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| センタースピーカーの例 (提供 パイオニア株式会社) |
サブウーファーの例 (提供 アルパイン株式会社) |
さ らにドルビープロロジックⅡなどにより音楽CDやMDといった2チャンネル音源であっても5.1チャンネルシステムを活かしたサラウンド再生も可能です。 ドルビープロロジックⅡはステレオ音声を5.1チャンネルに拡張して再生するマトリックスデコード方式です。従来のドルビープロロジックは、4-2エン コード(4チャンネルの音源を2チャンネルに変換するというマトリックス処理)された音声を、もとの4チャンネルに復元(デコード)させる方式ですが、プ ロロジックⅡはエンコード処理を必要とせず、デコード側だけでサラウンド化する方式です。

(ドルビープロロジックⅡ)
カーシステム購入とインストール
カーオーディオ、カーAVは次の3通りの方法で販売されています。
(1)ライン純正
AVメーカーが自動車メーカーへ製品を供給し、製造段階でAVを組み込み標準装備品として販売するケース。
(2)ディーラーオプション
AVメーカーが自動車メーカーに製品を供給する形をとりますが、自動車の製造ラインに載ることはありません。ユーザーがカーAVを標準装備していない車種を購入する場合、カーディーラーでオプション品として販売されるカーAV機器。
(3)アフターマーケット(市販品)
カーショップなど、カーディーラー以外の販売店で販売されるカーAV機器。カーAVを取り付けずに新車を購入したユーザーや、自分の判断で製品を選択する場合。
カー AVの取り付け(インストール)作業は販売店が代行するケースが一般的です。カーAVメーカーは販売店向けに、多くの車種を対象にした取り付けマニュアル を発行し、それを参考に販売店が取り付け作業を進めるという形をとっています。安全上からもAV機器の取り付けは専門店と相談されることをお勧めします。















